<Art and Kougengaku 當代藝術考現學>
June, 2023
香港と福岡の日常ー
現代芸術考現学
ART &
KOUGENGAKU
Everyday life in Hong Kong and Fukuoka
香港と福岡の日常ー現代芸術考現学 👀
近年、香港では「考現学」、「路上観察学」という概念が徐々に普及してきており、そういった日常生活を新たに観察するという独創的なアイディアは現代芸術の考え方や創作過程と非常に似ています。日本の社会学者は考現学の分野について幅広く研究してきました。例として、今和次郎の『考現学入門』、赤瀨川原平、藤森照信と南伸坊の共著『 路上観察学入門』などが挙げられます。今回、学芸員の高穎琳と張嘉敏は福岡市にあるArt Space Tetraに招かれ、展覧会のために福岡に滞在しました。考現学をプロジェクトのメインテーマとし、香港と日本の都市デザインや文化的習慣の違いについてアーティストたちに研究するよう導きました。
今回のプロジェクトには李曉華、林穎詩、凌中雲、雷恩兒、羅海彤といった計5名のアーティストが参加しました。研究に対して独自の構想や関心を持ちながら、同様のルールと手法を使い、香港と福岡で作品を制作していきました。李曉華はカメラを使い、人工物と自然環境の関係を記録し、林穎詩は現代社会における人々の軌跡をビデオで撮影しました。羅海彤は今和次郎と同じ手法を使い、都会の犬を観察しました。凌中雲はコインチョコレートを作り、会話の糸口を作り出しました。また、雷恩兒はみかんの皮を干し、二つの都市の気候と文化の違いを比較しました。アーティストたちは、自分のよく知る都市と馴染みがない都市について沢山探求し、文化の違いや共通点を探し出しました。我々はこの1カ月の滞在と展示の期間にいろいろな出会い、対立、火花も散るような何かがあることを期待しています。
Participated
Artist
Curators: Jasmine Cheung, Kobe Ko
Mindy LUI Yan Yi, Kevin Ling, Hiuwa Li, Wingsze Lam, Pearl Law
Everyday life in Hong Kong and Fukuoka: The study of Contemporary Arts and Kougengaku 👀
The concept of 'Kougengaku (考現学)' and 'Urban Modernology (トマソン・路上観察学)' has been gaining popularity in Hong Kong in recent years, and this ingenious idea of re-observation of everyday life is quite similar to a certain way of thinking and creating contemporary art.
Japanese sociologists have written extensively on the field of Kougengaku, such as Wajiro Kon 今和次郎, Genpei Akasegawa 赤瀨川原平, Terunobu Fujimori 藤森照信 and Shinbo Minami 南伸坊. The curators, Kobe Ko and Jasmine Cheung, were invited by art space tetra to residence and curate the exhibition in Fukuoka, Japan. With Kougengaku as the main theme of this cultural exchange, they lead the artists to explore the urban design and cultural habits of Hong Kong and Japan.
香港與福岡的日常ー當代藝術考現學 👀
「考現學」、「路上觀察學」的概念近年在香港逐漸普及,這種對日常生活重新觀察的巧思,與當代藝術的某種思維和創作方式相當接近。日本社會學家在考現學的領域都有深入淺出的研究,例如今和次郎的《考現學入門》、赤瀨川原平、藤森照信和南伸坊聯合編寫的《路上觀察學入門》等。策展人高穎琳及張嘉敏這次受日本福岡藝術空間art space tetra的邀請,於福岡市駐留及策展,並帶領藝術家以考現學為是次日本文化交流的考察主軸,探討香港和日本兩地的城市設計及人文習性。
是次計劃參與的藝術家包括:李曉華、林穎詩、凌中雲、雷恩兒及羅海彤。五位藝術家分別以自己的獨有的城市觀察眼光及關懷作出發點,並以相同的規則或方法在香港和福岡進行創作。李曉華以相機記錄人造物與自然環境的關係;林穎詩以錄像思考現代人在城市生活中的軌跡;羅海彤沿用今和次郎的方法學觀察和記錄城市中的犬隻;凌中雲以複製貨幣作為打開對話的信物;雷恩兒透過日曬陳皮比照兩座城市的氣候和文化。藝術家在熟悉與陌生的兩座城市探索遊走,回應兩種文化的相異與相同。在一個月的駐留及展覽期間,我們期待各種相遇、碰撞和火花發生。